■大切なお話■

お薬・・そお、それは、化学物質。・・・ちいさなこどもにあげなくてよいものなら、できることならあげたくないですよね!

 

医師が薬を出すときは、必要だから処方しています。ほっとけないからお薬をお出ししています。

・・・・だから・・・お母さん…・勝手な判断で、飲ませるのを止めたりせず、医師の指示通り、診察の時にお約束した通り、きちんと飲ませてくださいね。

 

もし、何か疑問を感じたりしたときは、当薬局にご連絡をいただくか、処方したかかりつけのクリニックの先生にお尋ねください。

 

■ くすり嫌い■

お母さんお父さん!くすりをなかなか飲んでくれない我が子に、イラついたり、怒ったりしてませんか?・・・・気持ちはわかるけど・・・だめですよ。(笑)

しんどくて、泣きじゃくってるくせに、それを治してやろうと薬を一生懸命あげようとしているのに頑として飲んでくれない。・・・・飲めば楽になるのに・・・・なんで飲んでくれないんだよーって、悩んでいる方も少なくありません。

そんな時こそ、何度でもトライしてやるぞっ!て、気持ちを切り替えてから、怖い顔になってたはずの顔を手のひらでくちゃくちゃにして優しい顔になってから再トライしてあげてください。

こどもの場合1歳になれば、いろんなことがわかるようになります。「楽になるよ!」「飲んだら絵本読もう」気持ち的には、「おくすりだよー!」じゃなく「おやつだよー!」という感覚で明るくハイテンションで・・・。お薬嫌いの子には・・・

・・・これがちょっとしたコツのようです。

 

お薬嫌いになるのは、おくすりとの出くわし。お薬デビューのときのお薬が、たまたま苦いお薬だったためかもしれません。・・・だから・・・

 

飲めたときには、思いっきり褒めてあげてくださいねっ!

 

 

 

■くすりの種類■

こどもの薬も、近年色んな工夫が施されたお薬が開発され昔から比べると随分飲み易いお薬をお出しできるようになりました。でも、成分自体が苦いものも中にはありますのでお子様によっては、飲ませる時に工夫が必要なものもありますので、このコーナーで思いつくままご紹介します。

 

こどもの薬に対する反応はさまざまです。「甘くておいしい!」と喜んで飲んでくれる子もいれば、甘いくすりが、どうやっても飲めない子もいます。シロップ剤より粉薬の方が好きな子もいます。

 

★こなぐすり★

1. 大きいお兄ちゃんはそのまま直接飲めるときは水でそのまま飲んでください。

2. 少量の水でペースト状に練ってほっぺの内側になすりつけ、

その後、水やジュースなどお気に入りの飲み物を飲ませます。

 

★ドライシロップ★  小児用の飲みやすい味にした細粒です。

1. 飲みきることの出来る量の水、または、あんまり熱くない白湯にとかしてのませます。

2. 湿気をきらうものが多いので、溶かしたら出来るだけ早く飲ませてください。

溶かして放置しておくと時間が経つにつれ薬の力が低下してしまうこどがあります。

飲む直前に溶かすようにしましょう。

 

■飲ませ方いろいろ■

 

1. 基本的には水で溶いて飲む。スプーンで口に運ぶ。

2. スポイトでチュッとお口に入れてあげる。

3. 哺乳瓶の吸い口に溜めて吸わせてあげる。

薬によってはジュースで溶いたりして飲んでもかまいませんが、最近ではお薬がにがてなお子様もすぐにごっくんできるイチゴ味、ピーチ味、コーヒー味のゼリーが薬局薬店で市販されています。

 

 

■飲ませる時の工夫に注意の要するもの■

 

1、酸味のあるジュース類とまぜてはいけないもの

マクロライド系の抗生物質

ジスロマック小児用細粒・・・なめてもすぐ苦いとわかる薬です。

しかしながら、このお薬はこのままだと点滴をしないといけない、或は入院しないといけないような炎症反応の強い症状の時に、ここ一番という時に頑張ってくれるよいお薬です。

しかも、1日1回飲むだけでよいお薬で、3日間のむと効果が1週間持続するという優れものです。

酸っぱい系のジュースと混ぜると余計に苦味がでます。それでなくても、苦いために飲んだ直後にゲローッ!

失敗してしまうこともあるお薬なので、薬局で飲み方や、工夫の仕方をしっかり聞いてから飲ませてあげてください。薬剤師の先生達が必ずよいお手伝いをしてくれるはずです。その上で、もし飲むのを失敗したら3日間のんでもらうことに意味があるおくすりですので、必ずクリニックに「ジスロマック飲むのを失敗しちゃいました!」と、ご連絡してください。

 

 

★水薬★

水薬はたいていシロップ剤ですので甘いお味がついていて飲み易く作られています。

通常は1回分が1目盛りづつ飲んでもらったらいいように容器の目盛りのところに印がついています。それを1日2回とか3回とか定められた回数の指示を守って飲ませてあげてください。

 

また、お薬によっては、目盛りのついた計量キャップで必要な量をはかりとってもらう方式の時もあるので、薬局での説明をよく聞いてから飲ませてあげてください。

▲注意▲

最近の水薬は、こどもが大変好むおいしいお味になっていますので、親が目を放した隙にゴクゴクッと自分で飲んでしまわれることが少なくありません。必ずこどもの手の届かない所に保管してください。

冷蔵庫に保管いただきたいのですが、冷蔵庫はけっこうこどもの手が届くのでくれぐれもご用心くださいね!

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